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最近、『学力の二極化』という言葉が使われるようになってきました。
学力の二極化とは、早い話『子どもの二極化』という意味です。
つまり、勉強ができる子とできない子の格差が大きくなってきたということですね。
あるアンケート調査によると、「なぜ二極化が起こるのか?」という問いに対しその原因を所得格差としている人が大半を占めていたそうです。
つまり、お金に余裕のある家庭の子どもは塾や教材にたくさんお金が掛けられるので、どんどん頭が良くなり、そうでない家庭の子どもは学費にお金が掛けられないから勉強もできなくなるというものです。
皆さんはこの結果についてどう思われますか?
果たしてそれは本当に「所得格差」によって生み出された「子どもの二極化現象」だと言い切ってしまってもいいのでしょうか?
現在、学力の二極化が進んでいるのはまぎれもない事実です。
実際にこの数年で「勉強ができる子」と「できない子」の格差というのはどんどん広がりつつあります。
しかし、その原因を「所得格差」に限定してしまってはいけません。たとえわずかなお金しかなくとも、“やるべきことをきちんとやっていれば”子どもはどれだけでも伸びていけるからです。
確かにお金持ちの家庭には成績のいいお子さんが多いと思います。
しかし、お金持ちだからといって皆の成績がいいわけではありません。またその逆で、お金はなくとも成績がいい子というのはたくさんいるのです。
要するに、子どもの年齢に応じて“やるべきことをきちんとやっているかいないか”それだけの違いなのだと僕は思っています。
現実問題として、現在の学校教育では「やるべきこと」をやってくれません。2002 年度からの新学習指導要領により、学校のカリキュラムが大幅に削減されてしまったために、「やるべきこと」ができないままなのです。
僕は詰め込み教育には反対ですが、先取り教育には大賛成です。
先取りは子どもの気持ちに「ゆとり」を与えてくれます。
先取りなのにゆとりとは変な話なのですが、例えば小学校入学前に小2ぐらいまでの学習内容を勉強しておけば、その子は小学1・2年生の間は勉強にゆとりを持って過ごせます。
もちろんその分、年中や年長時から少しずつでも勉強をしていかなければいけません。
しかし、実際に小学校生活が始まってから慌ててやるよりも、幼い時期に先にやっておく方が断然気持ちに余裕ができるのです。
うちの娘は現在小1ですが、家では小3の勉強をしています。毎日学校の授業が簡単過ぎると言っていますが、僕はそれで丁度いいのではないかと思うのです。
気持ちに余裕を持って学校生活が過ごせるというのは素晴らしいことです。おかげさまで休みの日になると「早く学校に行きたいなぁ〜」と言っているぐらいです。(まぁ、これは極端な例だと思いますが…汗)
このように、先取りは子どもの気持ちに「ゆとり」をもたらしてくれます。特に、余裕を持って先取りができる唯一の時期は、この小学校入学前なのです。
小学校に入り実際に勉強が始まってしまえば、先取りをするにも難しいものがあります。
だからこそ、入学前から計画的に先取りを意識した勉強をしていけば何年生になっても大きく躓くような心配はないのです。
では、具体的にどんなことをやっておくとよいのでしょう。
現在、学習指導要領の改訂により、小学校に入る前の子どもたちでも、小1・2年生の内容までは大体理解できるようになっています。
「ひらがな」「カタカナ」などの文字の読み書きはもちろんのこと、足し算・引き算(3桁の計算まで)、九九の暗記、小1・2年生の漢字の読み書き、それぐらいまではきちんと計画を立ててやればできると思います。(勿論個人差等はあります)
計算や九九は問題を解く上での道具的な要素が強いものですので、ある程度は細かな理屈は抜きにして丸暗記してしまった方がいいと思います。
特に幼い子どもに九九についての細かい説明をしても理解に苦しむこともあるかと思います。
実際に僕たちも九九は問題を解く際の道具として扱ってきたと思います。
あまり細かいことにこだわらずにとにかく幼い時期に暗記させてしまい、ある程度いろんなことが理解できるようになってから説明してあげても大丈夫だと思います。
■第4の習慣
現在の学習指導要領では、小学校入学前でも小2生までの教科書内容は理解できるようです。ですから先取り学習はやっておいた方が断然有利なのです。また、先取り学習は子どもの心に「ゆとり」をもたらしてくれます。余裕を持った学校生活を送るためにも入学準備の段階
で先取りをしておきましょう。
幼い時期は「勉強=遊び」という感覚でいてあげましょう。
だから何か勉強的なものをする場合でも、まずはどうやって楽しくできるかを考えてあげるといいかと思います。
計算プリント1枚でも、砂時計を使ってゲーム性を持たせるとか、文字の読み練習をするときには、広告を開いて「う」はどこにあるでしょうか?
という具合に何でも遊び感覚で自然に勉強していくことが大切です。
4歳の息子に「ミサイルを発射したのはどこの国でしょうか?」とクイズを出してみました。
すると「きたちょうせん」としっかり答えていました。
テレビのニュースで何度もやっていましたし、息子もロケットやミサイルにはすごく興味を持っていたようなので…(苦笑)
こういった社会問題なども、ニュースや新聞を見て話題になったときに一緒にいろんなお話をしてあげるといいと思います。
息子が「きたちょうせん」と答えた後、すぐに地球儀を持ってきて、「では北朝鮮はどこにあるでしょうか?」と、その後そのクイズはどんどんエスカレートしていきました(笑)
また、理科に関しても、昆虫採集や色水を作って遊んだりする際に、図鑑などを見て遊んでいます。
夏休み前になると、書店に「自由研究の本」がたくさん並んでいます。何冊か購入して、暇なときに一緒にいろんな研究をして遊ぶのです。
牛乳パックとゴムで動力のフネを作ったり、レモンで簡単な電池を作ったり、大人でも結構楽しく遊べてしまいます。
こうした体験を幼い時期にしているのとそうでないのとでは、いろんなものに対しての好奇心の持ち方が全然違ってくるそうです。
何気ない日常の中でも少し視点を変えれば、遊びながら勉強できるものが山のようにあるものです。
地球儀や歴史年表、昆虫図鑑や天体図鑑、子どもと遊んでいるうちにいろんなものが遊び道具となってしまいます。
遊びを勉強に変えて、勉強を遊びに変えるそんな何でもないような工夫が、子どもたちにはとても大きな財産となるのです。
■第5の習慣
どんなことでも面白くやってあげる工夫をしてみましょう。勉強は遊びに変えて、遊びは勉
強に変えていろんな工夫をしていると、子どもたちは自然と大事なことを学んでくれます。
子どもが勉強嫌いになるか否かは、両親のちょっとした工夫ひとつで決まってしまうのです。
低学年の時期に必要なのは、読み書き計算の能力と文章を正しく理解して伝える力です。
読み書き簡単な計算に関しては先述した通り、入学前に身に付けておくのがベストでしょう。
低学年の間に最低限身に付けておきたいことは、文章を理解して伝える力です。
特に日常のコミュニケーションの中で、「今日、どこで誰と誰がどうした」というようなことを上手く話して伝えられる能力は大切ですね。
そのためには、毎日学校であったことをきちんと話すこと。
それから簡単な日記を書かせるとよいかと思います。
学校であったことを話すことで、毎日の親子のコミュニケーションがとれるようになります。
それに加えて、今日どんなことを勉強したのかを細かく聞いてあげることも大切です。
そして「今日はどんなことを勉強したの?」というように、勉強の内容にも踏み込んでいけば、子ども自身も話しているうちに何がわかっていないかがわかるようになりますし、毎日話をすることで、うまく伝えるための練習ができるというわけです。
実はコレ簡単そうに思えますが、毎日子どもの話をきちんと聞いてあげるというのは非常に根気がいることなのです。
また日記に関しても、話を要約してかつ文字にして書くことで、文字書きの練習にもなりますし、要点だけ絞って話がまとめられる練習にも繋がります。
毎日学校であったことを話したり書いたりすることで、学校でインプットしたものをアウトプットすることになります。そうすると記憶の定着もよくなりますし、そんなに勉強しているという意識がなくとも自然と力が身についていくのです。
計算問題に関しては、単純な計算力ほど低学年の間に身に付けておいた方が何かと便利です。
計算が遅い子はどんな問題に対しても「面倒臭い」と思ってしまいます。
テストにおいても文章問題の計算式までは立てられても、その後の計算が遅い為に結局最後まで解答できなかったということはよくあることです。
そのため、計算を面倒だと思わせないことも大切です。
そういった意味でソロバンや公文式などは有効利用してもよいかと思います。
ただし、必ずどこかで基礎的な知識を教えていくことも必要ですので、何故「3×3=9」なのかということも、後でわかりやすくレクチャーしてあげましょうね。
■第6の習慣
子どもは年齢によって得意とするものが違います。特に低学年の間は単純作業的なものが得意です。これをうまく習慣化してあげれば、計算も日記も苦痛と感じることなく、高学年の勉強に繋げることができます。
低学年の間に楽しく勉強の土台作りをした後は、高学年の勉強法に切り替えていく必要があります。
何か難しいことをするのでは?と身構えてしまう人もいるようですが、高学年になったら勉強を勉強として取り組んでいく姿勢が必要になります。
つまり「なぜここを間違えたのか?」「暗記が正確じゃなかったのか?」というように、自分が出した結果に対して自分で分析をしながら学習していくことが大切なのです。
つまり、結果を出すような勉強法に切り替えていくことですね。
特に学校のテストでは、ほとんどの子が90点や100点をとりますので、あまりこういう勉強スタイルには向いていません。だから、塾に通ったり、通信講座で毎月テストを行うなどして、その子のレベルにあった取り組みをしてあげることが大切です。
僕自身、中学受験に関しては賛成でも反対でもないのですが、中学受験用の問題集には思考力が必要な良質な問題が多くあります。
ですので、たとえ中学受験をしなくともそういった問題に取り組んでいくこともいいのではないかと思います。
但しここで注意しなければいけないのは、小学校低学年での基礎ができていないのに、小4になったからといって周りの皆と同じように中学受験の塾に通わせたりすることです。
基礎ができていないのであれば、ためらうことなく復習に時間を掛けることです。
ここで急いでしまうと、子どもにとって勉強がただの苦痛になってしまうでしょう。
高学年になると、単純な計算や暗記などが難しくなります。低学年の頃はその意味が理解できないので、特に何も考えずに単純に計算を解いたり、暗記したりするのが得意なのです。
しかし、高学年になるとそこに理解が伴ってきます。理解が必要な問題が多くなるのです。
ですから、理解を伴いながらできる勉強法が特に効果があります。社会や理科が高学年から本格的に始まるのには、少なからずこういった経緯もあるようですね。
デキル子の家庭でやっている!
テレビや漫画で歴史や社会について理解して、それを頭の中でエピソードとして記憶する。
高学年では単純な計算や暗記よりも、そういった理解を伴う記憶システムに変化していくのです。
■第7の習慣
高学年の勉強内容には「理解」というものが必要となります。ですから計算などの単純作業よりも、理解力が必要な文章題や実験問題。また社会の歴史や地理などもただ覚えるのでなく、そこにストーリーを持たせてあげた方がうまく覚えられたりするのです。
実際に30年前の指導要領と比べると、小学校6年間の主要4科目の授業時間数は、なんと“約1000時間も削減されてしまっている”のです。
その結果、授業内容も教科書内容も簡単になり、学校で出される宿題も大幅に減少されました。
つまり、学校の授業は形だけの必要最低限のことしかやらないために、今の子どもたちは今までと比べて非常に楽になったというわけですね♪
しかし、ここである現象が起き始めました。
学校の授業以外でも積極的に勉強に取り組んでいく子、学校の授業が楽だからということで何もやらない子。この「二極化現象」が起き始めたのです。
実際、塾に来ている生徒の話やお母さんたちとお話をしていると、家に帰ってきて1秒も勉強しない子はクラスの半分ぐらいはいるようです。
(中学生でも4割ぐらいは全くやっていないようですね)
つまり、学校が教育という機能を果たしていない今、子どもたちの格差が生まれる要因はまさに【家庭】にあるといえるのです。
先述した通り、ご家庭で「やるべきこと」をやっているかいないか?
ただそれだけのことで子どもの学力は大きく変わってしまうのです。
これからのお話を読んで頂ければ、決して所得格差だけが子どもの二極化を生み出しているわけではないということがお分かり頂けるかと思います。
今まで僕が接してきた「勉強ができる子」とそのお母さんたちとのお話をもとにして、また僕自身が実際に子どもたちに実践してきた体験をもとにして、幼児期から小学生の間に是非ともご家庭で実践していただきたいこと、最低限知っておいて欲しいことを「子どもを伸ばす9つの習慣」としてまとめてみました!
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